インターネットの歴史
インターネットの始まりは、アメリカの軍事用ネットワークであるアーパネット(ARPANET)が起源となってます。
ある一箇所が敵の攻撃によって壊滅しても、ネットワーク自体はとまることがないようにホスト同士が互いに
情報をやり取りして通信できるようなシステムが開発されました。
その始まりは、1969年9月2日もしくは10月20日と言われています。まだ30数年の若いネットワークです。
(9月2日はコンピュータとルータをはじめて接続できた日で、10月20日は2台のコンピュータがはじめて通信した日)
日本でも最初は学術ネットワークとして利用が始まり、後に商用利用が可能となり今のように爆発的に普及するようになりました。
(実際は今でも学術ネットワークと商用利用のネットワークは分けられてます)
将来的には、通信環境が整う(速い速度と安い料金)ことで、全ての人に欠かせないものになるでしょう。
ちょ〜簡単な仕組み解説
前述の歴史のところで少し触れましたが、インターネットの最初の思想は一箇所が止まっても全体は死なないということです。
そういう成り立ちなので、全体の管理者がいません。
例えて言うならば、責任者のいない鉄道網みたいなものです。
鉄道は普通A駅からB駅に行くルートは複数ありますね。途中の線路は複線のものもあれば、単線のものもあることでしょう。
また、途中の線路が不通になっているなら途中の駅で情報を聞いてルートを変えることができます。
これをインターネットに当てはめると、Aというコンピュータから、Bというコンピュータに情報という電車を送るということに
なります。Aを出発した情報(電車)は、途中のホスト(駅)に「Bに行くにはどこを通ればいいですか?」と聞きながら、
ネットワークを辿っていき、最終的にBというコンピュータにたどり着くという仕組みです。
この際、途中には太い回線(複線)もあれば細い回線(単線)もあるということです。
そういうわけで、重要なコンピュータであるほど複数の通信ルートを確保することになってます。
ネットワークエチケット(ネチケット)
世界中の様々な人が利用するネットワークでは、人間社会と同じような決まり事があります。
これは、皆が便利にネットワークを使う上でとても大切なことなので必ず守らなくてはいけません。
ただ、世の中の一般常識と同じく通信環境などが変わることにより、一部変わる可能性があります。
まず、これを見てください。
インターネットの各種サービスを利用する上での最低限のエチケットがまとめてあります。
まあ、私なりに要約すれば、一般常識を守り他人に迷惑をかけないようにするということですね。
一般常識以外のものといえば、通信環境に付加を与えないように容量の大きいメールを送らないとか、
誤作動を防ぐために半角カナを使わないなどのものがあります。(少し要約しすぎのような...)
自分だけが使っているわけではないので、「他人に迷惑をかけない」が絶対条件です。
詳しくは、http://www.cgh.ed.jp/netiquette/を参照してください。
インターネットに参加するには?
個人でインターネットに参加するには、大抵の場合プロバイダと契約しなくてはいけません。
プロバイダとは、あなたとインターネットの橋渡しをしてくれる業者のことです。
今は、ユーザが増えたお陰で様々な業者がいろいろな料金で多くのサービスをやっています。
選ぶキーワードは、早くて安い!です。
最近(2000年12月)では、様々な通信手段(ADSL,次世代携帯電話,光ファイバー,CATV,衛星)などが実現し始め、
またプロバイダも定額制や無料のものが増えてきました。(プロバイダガイド)
では、どうやってはじめればいいのでしょうか?(これを見てる人はもうやってるという話もありますが...)
まず、下記のことを考える必要があります。
- インターネットを使って何をやりたいか?
- 月にどのくらい使うことになるだろうか?
- 予算はいくらぐらいかけられる? (>_<)
- 身近に分からなくなったら聞ける人がいるか?
考えがまとまったら、次は必要なものを集める(買う?)ことになります。
- お金 (-_-;) これがないと、なにもできません...
- 端末(パソコン or セットボックス or 携帯電話など)
- 通信回線(ISDN or アナログ電話回線 or 携帯電話 or PHSなど)
- プロバイダとの契約
全てがそろったら、プロバイダに応じて端末と通信回線を設定してインターネットにつなげられるようになります。
ただ、インターネット上で提供されている様々なサービスを利用できるかどうかは、選んだ端末や回線に左右されます。
例えば、i-modeの携帯電話でできることは制限付のメールとちょっとしたWWWの閲覧くらいです。(それでもすごいことですけどね!)
ちなみに、書いてる本人はパソコンとi-mode携帯で楽しんでます。(^。^)
いろいろなサービスを利用しよう
インターネット上には、様々なサービスが存在します。元々の始まりからあったものから、1企業が作ったものもありますが、
その一部を説明します。(プロバイダによっては一部のサービスは利用できません)
- WWW(World Wide Web)
世間一般でよく言われるインターネットという言葉は、この技術のことを指すことがあります。
世界中いろいろなところでホームページに情報が公開されていて、それを好きな時に見に行くことができます。
これは、E-mailとならんでよく知られているものなのであまり説明はいらないですね。
特徴は、1対多の通信形態をとっていることです。(他にもありますけどね!)
数々のサーチエンジンが存在し、目的の情報に到達できるようになっています。
日本だけでも、Yahoo!,goo,LYCOS,
Exciteなどが多数存在します。
必要なソフト:ブラウザ(Internet Explorer,Netscape)
- E-mail
これも、WWWとならんでよく知られていますし、たぶん一番使われています。
WWWと違って1対1の通信形態となります。切手代なんてもちろんいりませんし、いつでも好きなときに
どんなところにでも送ることができます。人同士のコミュニケーション方法で直接会って話す以外では一番安価な方法かもしれません。
通常、プロバイダと契約すると1つのメールアドレスをくれますが、それがあなたの住所になります。
- 例:hoge@doko.ne.jp=日本(jp)のネットワークサービス(ne)のdokoにいるhogeさん
必要なソフト:メールクライアント(ブラウザ付属のもの,Eudora,PostPet)
- FTP
File Transfer Protocolの略で、インターネット上のサーバとファイルをやり取りする方法の1つです。
個人で使う場合は、主にホームページを作る場合に使用することがあります。(詳しくは後ほど...)
必要なソフト:FTPクライアント(OS付属のもの,ブラウザ,WS-FTP,Fetch)
- NetNews
これは、最近使いだした人たちには知られていない場合がありますが、当初からある非常に便利なサービスです。
用途を考えて日本語に意訳すると、「掲示板」になります。
様々なニュースグループに分かれていて、日本語OKな「fj」というグループもあります。
昔からあるお陰で、技術的な情報も多数あります。
必要なソフト:NetNews Reader(ブラウザ付属のもの,WinVN)
- メッセージング(ICQなど)
インターネットをしていると友達がネット上にログインしているかを知りたくなりますし、
また、メールよりリアルタイムにメッセージを送りたくなる時があります。そういう要望に答えるのがメッセージングソフトです。
登録したメンバーがネットにログオンすると教えてくれますし、1対1でチャットができたりします。(大抵は無料)
代表的なものには、ICQやYahoo!メッセンジャー、
MSNメッセンジャーやAOLインスタントメッセンジャーがあります。
- NTP
Network Time Protocolの略で、インターネット上の専用サーバと情報をやり取りすることでコンピュータの時間を
正確にあわせることができます。専用サーバは、GPSや原子時計(水晶も含む)などで時間を合わせています。
必要なソフト:NTPクライアント(OS付属のもの,桜時計)
ネットワークに潜む危険!
ネットワークには様々な人がいるために、いろいろな危険が潜んでいます。
代表的なものとして、悪意のある技術者(クラッカー)がコンピュータシステムに攻撃をするハッキングや、
コンピュータウィルスによるデータの破壊や漏洩などがあります。
個人レベルでもウィルスやクラッカーのハッキングの土台として使用されないように注意する必要があります。
※ウィルスからの防衛策(一部)
- ウィルス対策ソフトをインストールし、常駐させる
- 知らない人から来たメールは見ずに削除する
- ウィルス対策ソフトのウィルス定義体は常に最新にしておく
- ダウンロードしたファイルや他人からもらったファイルはウィルスチェックしてから使用する
- ※ウィルスの情報はココでチェックできます。
- シマンテック社のセキュリティーレスポンス
ホームページを作ろう
多くのプロバイダでは個人でホームページを持てるサービスをやっているところがあります。
世界中の人に簡単に情報を発信できるようになります。
趣味のページなどを作って、友達を増やすのもいいかもしれません。
- HTMLって何?
HyperText Markup Language の略で、平たく言えばブラウザで見れる文法みたいなものです。
タグというもので文字を囲んで、修飾したり他の文書へリンクをはったりできます。
ホームページを作る際には、基本としてこの文法に従って書くことになります。
- 例えば下記のように記述すると、
<font color="#FF0000">真っ赤だな!</font> |
- こうなります。
-
その他にも様々な文法がありますので、詳しくはばけらの HTML リファレンスをご覧ください。
HTML以外にも使えるものとしては、CSS(Cascading Style Sheets)やJavaScript、XML(eXtensible Markup Language)などがあります。
注:XMLは様々なものが出ている段階ですので、使えるとは限りません...(-_-;)
- 作り方と設置の仕方
まず最初に、プロバイダがホームページ開設サービスをやっているかを調べる必要があります。
もし、やってなくてもホスティングサービスを行っているところは多数ありますのでそこで作ることができます。
(まあ、大抵の場合は何を書くかが迷うところになるのですが...)
作る場所が決まったら、いよいよ作成ですが、初心者の場合はホームページ作成ソフトを使うのが無難でしょう。
ワープロ感覚で作れますし、タグをあまり覚えなくても作れるというメリットがあります。
(最近はM社のワープロソフトでも作成できるようになりました...)
お勧めソフト:HyperEdit,ホームページビルダー,
FrontPage,Dreamweaver
しかし、本格的にやりたいのであればタグを理解して使いましょう。
そうすれば、メモ帳などのテキストエディターで十分ですし、様々な文法や方法への挑戦ができるようになります。
作成する際の注意点は、1つ目に世界中の人が見れるようになるので、知られては困る情報(電話番号・住所など)を
公開するのはよろしくありません。(世の中、いい人ばかりではないので気をつけないといけません)
2つ目は、様々な通信環境の人がいるので、できるだけ軽いものにする必要があります。
作成が終わったら、いよいよサーバーへの設置ですが、これにはFTPを使います。
各プロバイダやホスティングサービスによって設定は異なります。それぞれにあわせて設定する必要があります。
ホームページ作成ソフトによっては、FTP機能付のものもあります。
- 動きのあるページを作るには?
JavaScriptやレイヤー、XMLなどを使うことにより動きのあるホームページを作れるようになります。
例えば、JavaScriptを使うとこんな風に時間を表示できたりします。
他にも様々なテクニックがあるので、サーチエンジンなどを使って探してみてください。